髪と頭皮の健康を保つためには、頭皮をリラックスさせることが重要です。
ここでは、頭皮のリラックスに有効な方法としまして、「マッサージ」と「ブラッシング」の2つを取り上げ、その種類と方法を紹介します。

マッサージの基本六手法

仕事の合間やお風呂上がりに、マッサージはとても気持ちの良いものです。マッサージの基本的な手法は、次の6種類に分類できます。

  1. 軽擦法(接撫法、なで方)
     手のひらや指などを肌にぴったりとつけ、なでたり、さすったりする方法です。血管やリンパ管などの経路に沿いながら行ないます。
  2. 揉捏法(もみ方)
     筋肉を対象とする方法で、筋肉をしっかり握って力を加えます。輪状か楕円形に揉みすすめていきます。
  3. 叩打法(たたき方)
     手の関節を軟らかくして、手のいろいろな部分を使ってリズミカルに叩く方法です。頭部には、指先を使った「指頭叩打法」が有効です。
  4. 振せん法(ふるわせ方)
     手のひらや指先で軽く押したままふるわせ、振動を与える方法です。
  5. 強擦法(按撫法、もみ・こね方)

     この方法は、軽擦法と揉捏法を同時に行なうもので、肌をなでながら 揉みこみます。おもに親指、人差し指、それに中指の3本を使い、こねるようにすると有効です。
  6. 圧法(おし方)
     手や指のいろいろな部分で圧迫をする方法です。圧迫して、ゆるめて、圧迫・・・、を繰り返す「間けつ圧迫法」と、同じところを3〜5秒間くらいじっくり押さえる「連掛圧迫法」があります。

マッサージが終ったら、軽く2、3回 首を回しておくようにします。大きく背伸びもしてみましょう。その他、身体の調子の良くないところや、こっているところもマッサージすれば、体全体の健康にも有効です。

ブラッシング法

 頭皮の健康のためには、ブラッシングも有効な方法です。
 まず、使用いただくブラシですが、抜け毛が激しいという方や、髪が長い方、それに部分的に少し薄くなり始めた方には、「金属性クッションブラシ」が有効です。すでに薄くなってきた方や、ショートヘアの方、円形脱毛症を持つ方には、「馬毛の密植パッティング用ブラシ」をお勧めします。
 それではこれらのブラシを使って、ブラッシングを開始してみましょう。


  1. ブラシサーチング法
     まず、ブラシの毛先を頭皮に対して直角にあて、額から首すじまで全体に同じ力で軽く押してみます。これによって頭皮の異常を探します。
     頭にはいろいろなツボがありますが、血行障害などの異常がある部分は痛みが強かったり、あまり痛みを感じなかったりします。このようなところは、十分なバッティングが必要です。
     つぎにシャンプーをしてからタオルでよく拭き、養毛剤、育毛剤をつけて軽くマッサージをします。続いてパッティングに移ります。

  2. ブラシパッティング法
     ブラシの柄の端を軽く持って、手首の力を抜いて、ポンポンとリズミカルに軽く叩きます。この方法を「パッティング」と呼びます。金属クッションブラシを使うと、頭皮まで充分な刺激が届きます。
     すでに薄くなっている人や、サーチング法で痛みを感じた人は、最初のうちは痛いと感じるかもしれませんが、次第に心地よさを感じられるようになります。
     金属クッションブラシを使用する場合は、1分間に120〜180回くらいのスピードがちょうどよく、馬毛密植ブラシの場合は1分間に150〜200回くらいのスピードでパッティングしてください。
     最初は百会のツボ(頭頂部)のところから叩き始め、ここを中心に上から下へ、下から上へと頭全体を叩いたら、つぎに特に薄くなっているような部位や、首すじの「天柱」、「風他」などのツボの周囲をよくパッティングします。
     このブラシパッティングは、1回につき3〜5分聞くらい行ないます。

  3. ブラシバイブレーション法
      この方法には、金属クッションブラシやイノシシ毛のブラシを使います。馬毛ブラシは毛が軟らかく、この方法ができません。この方法の代わりに、パッティングの回数を増やすようにしてください。

    ブラシの毛先を頭皮に直角に当て、少し押し込むような感じで頭皮をゆり動かします。
     このときブラシが頭皮から離れたり、動いたりしないように、小さな円を描くようにして頭全体に行ないます。また、頭の中心に押し込むようにして、ゆり動かします。
     慣れないうちは 1か所を5、6秒くらいずつ、慣れてきたら 10秒くらいずつゆり動かすようにバイブレーションを加えます。
     この方法をもっと簡単に行なうには、小型のパイプレーターが便利です。こけしのような形をしているパイプレーターの振動部に、ブラシ型のアダプターをとりつけて行ないます。メーカーによってはこのアダプターのない機種もありますので、購入まえに調べておくことが必要です。
     パイプレーターを使う場合には、アダプターが頭皮に直角に当て、つむじに沿って円を描くようにして、押しつけながら移動します。最初は軽く当てて、気持ちのよい強さをみつけてから全体に行ないます。首すじのツボのどころは、振動部の側面でバイブレーションを加えても、心地よい刺激になります。

  4. ハンドルプッシング法
     ブラシによるバイブレーションが終ったら、ブラシの柄の先端を使って、ツボに刺激を与えます。
     ブラシの柄をしっかり握り、ハンドルが頭皮面と45度ぐらいになるようにして先端を当て、気持ちのよい強さになるまで押します。「百会」の周辺はブラシの柄を直角に当てた方がやりやすいでしょう。
     この場合も1回につき3秒くらいで、それぞれのツボを刺激してください。この方法を、頭皮全体に対して2〜3回繰り返します。

  5. ブラッシング法
     ここまでにいろいろな方法をほどこし、髪が乱れた状態になっていますので、これらを琉かすように軽くブラッシングします。この場合も毛先からだんだん根元に向かうようにして、下から順に上に向かって行ないます。髪が硫かされて、ブラシがスムーズに通るようになるまで行ないます。

 以上のような「ブラッシング法」が終わると、頭が軽くなり、ホンノリ温かくなっているはずです。
 ここでもう一度、養毛剤や育毛剤を塗布し、軽くマッサージして、蒸しタオルでスチーミングします。ビニールキャップをかぶってリラックスすれば万全ですが、ない場合にはビニールラップを使ってもよいでしょう。または、保温器のついたトリートメントキャップをかぶって15分間くらいゆったりすると、さらに効果が高まります。

 ドライヤーで簡単スチーミング